アメシロ異常発生、ようやくニュース

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ついこの前、「アメリカシロヒトリ大発生の予兆」として紹介したが、陸奥新報(9月18日付)が津軽地方の事例として報道した。シルバー人材センターなどへ9月まで申し込み数が1300件を超えるという。人手も防除費用も積算すれば大きなものになる。
この蛾は一度に数百の卵を固めて産む。孵化した微少幼虫は、ある期間は網を張って集団生活をする。これは慣れるとすぐ分かり高枝バサミで切除して処分すればこれですむ。6月の中下旬と8月上中旬に市役所とか町内会が音頭をとって双眼鏡などをもって巡回すれば良いのだ。それをしないである程度成長して分散、目につき始めてから騒ぎ出して、挙げ句の果て高い防除費を一般家庭が請求される。
最近では、庭に木を植えて緑を楽しんでいたのに、この幼虫の大群に襲われ、それが隣家にも侵入するものだから数万円の金を払ってせっかく育てた樹木を伐採する羽目になたという話も聞く。何もそこまでしなくても翌年から気をつければ良いのに。
日本人の教育水準は高いと言われるが、科学的なものの考え方がどんどん衰退している。知恵がまったく身に付いていない。
そう言えば、先般から続いている西海岸沿いに秋田から侵入するかも知れないと騒ぎ始めたマツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウの場合もそうだ。これには何千万円という大金が浪費されそうだ。(萩野)

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執筆者: 10mypwu

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