ウスバキトンボ

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梅雨の中休みの頃から晴れた青空の下で飄々と漂っている黄色いトンボが目に付きます。新聞には「もう赤とんぼが」などと書かれたりしますが、南から北へ短期間(幼虫期間は40-50日)に繁殖を繰り返しながら北海道まで達する移動性のトンボです。出現し始める初夏の頃には全く止まってくれませんので撮影は困難です。ところが秋になりますとご覧のように止まってくれます。産卵場所は水があれば何処でも良いらしく、水を張ったばかりの水田が主な繁殖地のようです。普通の池や沼ではいくら産卵・孵化しても外的が多くて育たないのでしょう。この「ウスバキトンボ」のヤゴが捕獲されることはほとんどありません。しかし、ビオト-プの造成が始まって水を張ったところに真っ先に発生したのは「ウスバキトンボ」のヤゴでした。学校のプ-ル、変わった場所では「芸術センタ-青森」の野外ステ-ジ前の消毒された水場に発生しています。現在、終齢のヤゴや羽化したばかりの成虫も見られます。
激しく共食いする習性があります。(2006.9.23.)

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執筆者: 03imgjw

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