アメリカシロヒトリ大発生の予兆

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 今から28年前(1978年)に平川市平賀地区に侵入が発見されたアメリカシロヒトリは、この蛾がもつ温量に関わる生理的な要因から本県では定着できないとされましたが、その後、数年ごとに被害を及ぼすほどの発生が繰り返されています。

 小生は青森市の住宅地で3年前から定点観測をしていますが、ことし2006年は1回目の成虫発生(5月下旬~6月)が目立ち、予想通り2回目の成虫発生(8月)も同様でした。

 今から数年前のアメシロ騒ぎほどではありませんが、住宅地周辺の観察結果から今秋は騒ぐひとも出てきそうです。若・中齢幼虫は巣を作った集団生活でこれを除去すれば駆除できます。分散した老齢幼虫になると手がつけられず薬剤散布などになるのですが、多少の気持ち悪さに我慢できるひとであれば、庭木は死ぬこともなく大したことはないようです。

 なお、情報では弘前、平川両市も今年は同様傾向だそうです。

(by Hagino / 管理者代行登録)

※ 下記の写真をクリックすると別画面で大きな画像をご覧出来ます。

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写真1.キハダ葉に作った若齢幼虫の巣

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写真2.クワの枝の大きな巣、中齢幼虫

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写真3.分散しはじめた老齢幼虫、盛んに歩き始め家屋にも入ってくる

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写真4.このサクラは枯れたように食い尽くされたが、来年は変わりなく花を咲かせるでしょう、ご心配なく

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